広島県南西部、広島湾西部にある島。厳島神社の所在地で宮島(みやじま)ともいう。廿日市(はつ
かいち)市に属す。面積30.2平方キロメートル。幅600メートルの大野瀬戸を隔てて本土と対する。地
質は斑(はん)状黒雲母花崗(くろうんもかこう)岩で、全山原生林で覆われる。最高所は弥山(みせ
ん)(529.8メートル)で、頂上からの展望はすばらしい。また付近一帯は「瀰山(みせん)原始林」とし
て国の天然記念物に指定されている。弥山の北東麓(ろく)に厳島神社が鎮座し、門前町を形成す
る。古来、「安芸(あき)の宮島」として日本三景の一つに数えられる風光の地で、瀬戸内海国立公園
の一部でもあり、特別史跡・特別名勝にも指定されている。厳島神社の建造物群と前面の海、背後
の森林とは、1996年(平成8)、世界遺産の文化遺産として登録された。
国宝・重要文化財の建造物は20基・美術工芸54点等261点。東廻廊45間、西廻廊62間。本社の他
に客神社・朝座屋・祓殿・高舞台・平舞台・左右門客神社・火焼前・大国神社・天神社・能舞台・反橋・
長橋・揚水橋・内侍橋の建物構造群からなっています。
東廻廊入口は切り妻造り、西廻廊入口は唐破風[からはふ]造りで、廻廊幅は約4m・長さ262m(108
間)・柱間約2.4m(8尺)・一間に8枚の床板が敷かれています。床板の隙間は、高潮時に床下から押
し上げてくる海水の圧力を弱め、また廻廊に上がった海水を流す役目をします。
床板は、現在養生板が敷いてあり、本来国宝の一部である床板の上に敷いてあるところから土足で
歩くことができます。 (社)宮島観光協会のHPより。
☆大和ミュージアム☆
太平洋戦争終結まで海軍工廠があった呉港に面して建てられた博物館。その呉海軍工廠で建造さ
れた最大の船であった戦艦大和を中心とした展示を行っている。中でも10分の1スケールの戦艦大
和模型は圧巻である。平成17年4月23日にオープンして約半年で入場者数が100万人を超え、こ
のような博物館としては大盛況である。戦艦大和以外にも帝国海軍、各種艦艇・航空機や、それらに
関連した科学技術の紹介なども行っている。