環境省は9月3日、世界自然遺産に登録されている鹿児島県・奄美大島で、在来の希少種を食べるなど生態系に害を及ぼすとして駆除を進めてきた外来種のマングースについて、根絶を宣言した。
くしくも翌4日は、2011年に不慮の水難事故で48歳の若さで亡くなった琉球大学准教授、小倉剛さんの命日だった。日本のマングース防除研究の先駆けであり、第一人者だった。マングースをテーマにした論文では博士号を取得した日本初の「マングース博士」だったといわれている。誰もやりたがらなかった分野の、報われることの少ない研究に生涯を懸けた研究者だった。
農学部亜熱帯動物学講座の助手だった1990年代から奄美大島や沖縄本島北部やんばるに足しげく通い、マングースの効率的な防除策を研究し続けた。2000年代には環境省の防除事業でいくつかのリーダーを務め、誘引剤、効果的なわな、移動防止柵、探索犬など、今回の根絶に欠かすことのできなかったさまざまな策を導入し、科学的知見に基づいて改良を重ねていった。いつ訪ねても「やんばるや奄美の森から外来哺乳類がいなくなる日を本気で夢見ている」と真剣な表情で語っていた。米須ポイントの琉大ポイントの大御所と琉球大学サーフチームの発起人でした。琉大サーフチームの皆さんと奄美大島の皆さん彼の存在を永遠に。。小倉剛氏も天国で外来種のマングースの根絶宣言を喜んでいるでしょうね。
記事は、沖縄タイムスからの引用です。