安波の海きれいに 思い一つ、台風の遺物一掃

securedownload

 

 

【国頭】海への思いは同じ―。台風19号で被害を受けた国頭村安波で19日、地元漁師と県内各地から訪れたサーファーが協力して海岸や船だまり周辺を清掃した。当初予想を超え約70人が参加。流木や漂流物が2時間ほどで片付いた。地元漁師の比嘉茂夫さん(51)は「『また声を掛けて』と言われた。こんなにうれしいことはないよ」と喜んだ。
安波の海は、リーフに囲まれている県内では珍しくほぼ一日中サーフィンができるポイントとして知られているという。
11、12日に直撃した台風19号で安波の船だまりは漁船や漁具が散乱し、浮桟橋が外れるなどの被害を受けた。海岸には打ち上げられた流木などが散乱していた。
そこで、安波に住むサーファーの森岡琢二さん(41)が「何かできないか」と比嘉さんと話し合い協力して清掃活動実施を計画。宮城亮二さん(31)=国頭村=らが呼び掛けて県内各地からサーファーが集まり、漁師と一緒に清掃した。
森岡さんは「自分は安波に住んでいて、サーフィンもしているから懸け橋になっただけ。人の力ってすごいなと思った」と語った。宮城さんは「個人的なつながりもあり、これからも何かあればどんどん協力したい」と語った。

琉球新報の  地域一覧から。